ドラッグレースのレギュレーションには“体裁の良い外観”であり、ライト・ウインカー・テールランプ等はエアブラシで描かれている事] という記述があります。このためドラッグマシンの全てがボディペイント・ホイール・メッキ部等、全てが光ってます。厳密に言うと、汚れをはじめ金属表面のクスミ(安っぽい肌目)等は規則違反になるからです。
メタルチタン・TSG(チタンスラッジガード)処理の技術は全てココから始まっています。
ドラッグマシン用チタンマフラーの開発にあたり、既存のチタン材の弱点である光沢の無い金属目(煤けたアルミ色)汚れが付くと非常に落しづらい等の特徴は、私達にとって巨大な壁になりました。なぜなら、今市販されている全てのチタンマフラーがこれらの特徴を持ったまま販売されており、他社が諦めた分野(技術)だったからです。
新たな分野の開発のため、提携の企業(金属メーカー)との共同開発が始まり、試作が出来る度サーキットでのデータ収集。それをもとに耐熱、耐久、耐汚損等の改良を重ね、苦労の末現在の形になりました。均一な結晶構造を持ったチタン材開発の成功はメーカーでも成し得なかった偉業と言えるでしょう。
プロドラッグのメタルチタンがバフ仕上げのミラーフィニッシュとは全く違い、光沢・硬度・均一性など他では入手(開発)出来ない理由がここにあります。また、現在も研究は続けられ更なるレベルUPを目指しています。
また、メタルチタン発売から4ヶ月。クオリティの高さに大好評を頂き、ユーザーを始めメーカーの開発者の来店、TELでの問い合わせ等。モーター関係以外にもコンピュータ・医療関係・装飾品などの様々な分野での依頼が多く、今後の活躍が期待されます。
最近ではプロドラッグに続けとばかりにチタンの表面処理に力を入れるマフラーメーカーが増えつつ有ります。TSGチタンの採用依頼等、数多くのメーカーが一目置いているのも事実です。
最後発のマフラーメーカーですが、ロードレースには無い特異な分野での技術力の差が表れ、ある意味ドラッグレースのテクノロジーに他社が続くような形になり非常に光栄に感じております。
今後更にドラッグレースにおけるノウハウ、テクノロジーはモーター界に波及にていくものと思われます。 |